夏太りについて。夏は暑さで痩せやすいと思われがちですが、実際には「夏太り」に悩む人は少なくありません。夏太りは、夏の生活習慣の変化が原因で起こる体重増加のことです。
夏太りの主な原因
夏太りの原因は複合的ですが、主に以下の点が挙げられます。
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基礎代謝の低下
- 暑さによる活動量減少: 暑いと外出を避け、家で過ごす時間が増えがちです。通勤や買い物も、冷房の効いた車や電車を選ぶことが多くなり、身体活動量が全体的に低下します。
- 冷房による体の冷え: 室内外の温度差や冷房の効きすぎによって体が冷えると、体温を保つために必要なエネルギー消費(基礎代謝)が低下します。冷えは血行不良を招き、代謝のさらなる低下に繋がります。
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食生活の変化
- 冷たいものの摂りすぎ: 暑いと、アイスクリーム、かき氷、冷たい麺類、清涼飲料水などを頻繁に摂りたくなります。これらは糖質が多く、カロリーが高い傾向があります。また、冷たいものは内臓を冷やし、消化吸収機能や代謝を低下させる原因にもなります。
- 食欲不振による偏食: 暑さで食欲が落ちると、あっさりとしたものや食べやすいもの(そうめん、冷やし中華、パンなど)に偏りがちです。これらは炭水化物に偏りやすく、タンパク質やビタミン、ミネラルが不足しやすくなります。栄養バランスの偏りは、代謝の低下や脂肪の蓄積を招くことがあります。
- アルコール摂取量の増加: 暑い夏はビールなどのお酒が美味しく感じられ、飲む機会が増える人もいます。アルコール自体にカロリーがあるだけでなく、一緒に摂るおつまみも高カロリーになりがちです。アルコールは肝臓で優先的に分解されるため、脂肪分解が後回しになり、体脂肪として蓄積されやすくなります。
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睡眠の質の低下
- 寝苦しさ: 寝苦しい夜が続くと、十分な睡眠時間が取れなかったり、睡眠の質が低下したりします。
- ホルモンバランスの乱れ: 睡眠不足は、食欲を増進させるホルモン(グレリン)を増やし、食欲を抑制するホルモン(レプチン)を減らすため、過食に繋がりやすくなります。また、代謝を促す成長ホルモンの分泌も妨げられます。
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むくみやすい体質
- 冷たいものの摂りすぎや冷房による体の冷え、汗をかいて水分を摂りすぎることなどにより、体内の水分代謝が悪くなり、むくみやすくなります。むくみは一時的な体重増加として現れるだけでなく、代謝の低下にも繋がります。
夏太りを防ぐための対策
夏太りを防ぎ、夏を健康的に過ごすためには、以下の点に注意しましょう。
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食生活の見直し
- 温かいものも取り入れる: 冷たいものばかりでなく、温かいスープや味噌汁、温野菜なども積極的に摂り、体を冷やしすぎないようにしましょう。
- バランスの取れた食事: 炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルをバランス良く摂ることを意識しましょう。肉、魚、卵、豆類、野菜、海藻類などをしっかり摂り、不足しがちな栄養素を補いましょう。
- 飲み物に注意: 清涼飲料水やジュースは糖分が多く、カロリー過多になりがちです。水やお茶を中心に飲み、アルコールの摂取量も控えめにしましょう。
- 夏野菜を活用: キュウリ、ナス、トマトなど夏が旬の野菜は、体の熱を冷ます効果や水分・ビタミン補給に役立ちます。
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適度な運動と活動量維持
- 室内運動や早朝・夜間の運動: 暑い日中は避け、比較的涼しい時間帯(早朝や夜間)にウォーキングやジョギングをする、またはジムや自宅で筋力トレーニング、ヨガ、ストレッチなどを行い、活動量を維持しましょう。
- 水中運動: プールでのウォーキングや水泳は、体への負担が少なく、効果的に運動できます。
- エアコンの適切な利用: 冷房は使いすぎず、適度な室温設定(26〜28℃目安)を心がけ、寝る時も体が冷えすぎないように薄手の毛布を使うなど工夫しましょう。
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良質な睡眠の確保
- 寝室の環境を整える: エアコンのタイマー機能を使ったり、扇風機を併用したりして、寝室の温度・湿度を快適に保ちましょう。
- 就寝前のリラックス: 就寝前の入浴やストレッチ、カフェイン・アルコールの摂取を控えるなど、リラックスして入眠できる環境を整えましょう。
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体を冷やさない工夫
- 冷たいものの摂りすぎに注意: 飲み物や食べ物は、常温や温かいものを意識的に摂りましょう。
- 服装の調整: 冷房の効いた室内では、羽織りものなどで体を冷やしすぎないようにしましょう。
- 入浴: シャワーだけでなく、湯船に浸かって体を温め、血行促進を図りましょう。
夏太りは、油断するとあっという間に体重が増えてしまう可能性があります。これらの対策を参考に、健康的な夏を過ごしましょう。